弥陀ヶ原・室堂散策Ⅰ

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 2005年10月6日 室堂から大観峰へ

 室堂や雄山頂上へは、小学6年の林間学校と25歳の頃に登ったきりだから、もう20数年行っていなかった。 室堂へは、地鉄電車で立山駅まで行き、それからケーブルに乗り、美女平から高原バスに乗ってようやく辿り着く。 乗り継ぎが多くて、それに加えシーズン中は観光客でひどく混雑していて、帰る時には疲れしか残っていないような記憶しかなかった。 そのことが富山市に住んでいてもなぜか過去のイメージなのか、立山が遠くにあるような思いでいた。

 それが、夫と2005年の5月に雪の大谷(室堂)へ行った時、案外、室堂まで行くのは大変ではないと、その時、私自身感じたらしい…。 随分、大人になったものだ…(!?) そのことがきっかけとなって、その年の秋に再び行ってみたいという衝動に駆られた。 その時の秋の立山の印象がとても良かったのだろう。 それ以来、「毎年秋に行くんだ!」と決めてしまった。

 紅葉狩りに遠い所に出かける必要なんかない。 生まれ住んだこの地に、こんなに素晴らしいところがあるのだということを立山は教えてくれた。


2005年と2006年はフィルム写真だったので、数枚だけしか載せてありません。 ご了承下さい。


  室堂平

  
             (立 山)                 (ミクリガ池付近にて)

 右の写真はミクリガ池付近で撮ったもの。 空の青とハイマツの緑、赤と薄茶の植物のコントラストに思わずシャッターを切った。

 室堂駅で必ず買っていくものがある。 「星の雫」というアーモンドをミルクパウダーで包み込んだお菓子だ。 抹茶味などの趣向を変えたものもあるが、結局はこのミルクパウダー味が一番美味しい。 値段も手頃のこのお土産を知人らにも買っていく。その感想も上々である。


  大観峰

 

     (大観峰から望む 鹿島槍ヶ岳)          (大観峰から 立山ロープウェイと黒部湖)

 室堂まで行き、今度はそこから立山トンネルトロリーバスに乗り大観峰まで行った。
大観峰展望台では、後立山連峰の写真も何枚か撮っている。 2,500m以上の山々が眼前にそびえ立ち、紅葉がとても素晴らしかったことを今でも憶えている。

 2006年10月10日 室堂から黒部ダムへ

 2006年は思いきって黒部ダムまで足を伸ばすことにした。  黒部ダムまで辿り着くことがいかに大変かということを初めて知った年だった…。

 いつものように立山駅の周辺にある駐車場に自家用車を停めて、(立山駅)~
立山ケーブルカー~(美女平)~高原バス~(室堂)~トンネルトロリーバス~(大観峰)~ロープウエイ~(黒部平)~黒部ケーブルカーを乗り継いでようやく黒部ダムへ。 帰りは再びこれらを乗り継いで帰らなければならない。 紅葉シーズンだから平日でも観光客(外人が多い)が多いし、次の乗り物の順番待ちに時間が取られてしまったりと、何だかせわしない気分になってしまった。

 私的には、人の多さと乗り継ぎと待ち時間に疲れてしまい、『せっかく来るのだから、来年からは同じ箇所でゆっくりと時間を取って、大自然に包まれていよう…』そう心に決めたのだった。



  車窓より

 
          (立 山)                    (大日連山と弥陀ヶ原)

 この年は銀世界…。 室堂が真っ白になっていて本当に驚いた。 紅葉シーズンに行って初めての体験だった。


  室堂平

 

 ミクリガ池にて。 左写真は実際の立山とミクリガ池
右写真はミクリガ池に映った、見事な逆さ立山。 全くこの時、凪(なぎ)すらなかったのだろう、ミクリガ池が鏡のようだった。 私としてはとても気に入っている写真の一枚である。



  黒部平
  

 黒部平からの撮影。 立山の裏側はなんかゴツゴツしてコブみたいに見える。
右写真は、大観峰から黒部平間のロープウエイの写真だが、冠雪の裏立山と黒部平の紅葉の不思議な景色をしばしの間眺めていた…。 頑張って行って良かった瞬間かな…。



  黒部ダム

        
                                (黒部ダムにて 信州側のトンネル)



      
                  (黒部湖)



 

 2009年10月1日 弥陀ヶ原~室堂

 この年から、弥陀ヶ原にも必ず行くようになる。
室堂までの往復切符を買うと、その間途中下車が出来るということが、ようやく分かったからだ。
 この頃から「立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド」のホームページを利用するようになった。
 このホームページでは、現在の紅葉の状況を知らせてくれたり、弥陀ヶ原や室堂などのライブ映像も見ることが出来るので、リアルタイムで天候が分かってとても助かっている。


   弥陀ヶ原

 2009年からはデジタルカメラになったので、ここからはたくさん写真を載せています。

 
           (大日連山)              (湿原の調査をしている女性職員たち)

 初めての弥陀ヶ原は、別世界だった。 こんなところがあるとは…。 蛇行している木道と湿原、大日連山、湿原と鍬崎山等々の写真を毎回どうしても撮りたくなる…。 HPを見て下さっている方には、毎年同じような写真が載っているように思われるかもしれない。 でも、私にとっては毎年、毎年が新しい感動なのです…。


 
                                 (大日連山と青空と白い雲)

 この年の数年前から自分自身の心の変化や身内に心配事が続き、私はその時、自分自身を責め続け元々自信のない自分にさらに追い打ちをかけ心底疲れ果てていた。
 そんな中、私は弥陀ヶ原の真っただ中に佇み、瞳を閉じ耳を澄ました。 静謐な空間の中で山々を感じ、大空を感じ、大自然の息吹を全身全霊に感じた。 なんだか変な言い方だが、その時、正気に戻っていくような感じがした。 そして、苦しいことからほんの少しの間、解き放された。

 この時から弥陀ヶ原は、私にとって大切な大切な場所となった。 いつも帰り際に心の中で言う言葉は「また、来年も来ますね…」だった。 けれど今年(2014年)は、「また、来年も来させてくださいね…」と、いつの間にか、お願いしている自分がいた…。


 
          (鍬崎山)                    (鍬崎山と湿原と雲海)


 鍬崎山には、富山城主だった佐々成政の埋蔵金伝説がある。 弥陀ヶ原に行くと必ず湿原の向こうに鍬崎山が見える。 その向こうに雲海がなければ、富山平野や富山湾を望むことが出来る。
 鍬崎山という山を私は弥陀ヶ原に来るまで知らなかった。 平野部から見ると薬師岳の手前に尖がって見える山が鍬崎山なのだということを改めて知った。
 一度、登ってみたい気もするが…。



  (弥陀ヶ原ホテルと弥陀ヶ原)         (リンドウ)      (この年は木道を新しくしていた)


   室堂平

 
           (立山)                     (雄山と一の越)


 
           (奥大日岳)                 (ミクリガ池温泉)

 ミクリガ池温泉の山荘の喫茶店に必ず立ち寄って、いつもコーヒーを飲んで行くのが、私の恒例となっている。 日本一標高の高い温泉に一度でもいいから入ってみたい気もするのだが、帰りに湯冷めでもして、風邪でもひいたらと思うと入れないのだ。山荘のデッキからは眼下に地獄谷が見える。


   
       (ミクリガ池の水面が美しい)          (物資を運ぶキャタピラートラック)

 2010年10月7日 弥陀ヶ原~室堂                 


   弥陀ヶ原

 
                (向こうにはかすかに富山平野が見える)


 
        (大日連山)

 弥陀ヶ原の中に所々休むところがあるのだが、そこで私は時間があるとひとり、スケッチをしている。 大日連山や右写真の山(この山の名前を私は今も分からない)の景色もスケッチしている。


 
  (ナナカマド、湿原の向こうに鍬崎山が見える)        (遠くに弥陀ヶ原ホテルが見える)


     
             (池 塘)



 (いつも知らない人に撮ってもらう)      (ナナカマドの実)          (チングルマ)

   室堂平
         
          (ミクリガ池)                     (立山)

室堂には13時30分頃着いたのだが、この年はもうガスっていて頂上付近は見ることができなかった。