豪農の館 内山邸 2014年3月3日


内山邸に行ってみたいと数年前から思い始めて、ようやく今年の春に行く機会を得た。
内山邸は富山市内(宮尾)にあるのだが、富山市の者でも少し分かりづらい所にある。
最初、3月にナビを頼りに行ったら案の定、車一台しか通れない狭隘道路をナビは教えた(これだからナビは信用できない)。 結局、次からは自分で探した分かりやすい道から行くことにした。
3月3日、この日は晴天で気持ちの良い日だった。 写真は東門の方にある梅園。
内山邸 2014年4月8日
(表門から) (庭園のしだれ桜)
3月に初めて行った時、何故だかわからないけどまた来てみたいと思った。
それから1か月後の桜の時期に再び訪れた。
(月見台にて しだれ桜) (ぬれ縁にて 手水鉢と月見台 3月3日撮影)
この日の数日前、しだれ桜の前で夫婦になる若い男女が結婚衣装を着て記念写真を撮っている姿がローカルニュースで流れていた。
(手水鉢と水琴窟) (濡れ縁から庭を眺める)
内山邸では、春は庭のしだれ桜が有名らしい。 けれど、私が気に入っているのは、館内の座敷でも、しだれ桜や梅でもない、何と言っても濡れ縁から眺める庭の景観だ。
3月始めに行った時、肌寒いにもかかわらず、庭の景観に魅せられて濡れ縁に座って庭をしばしの間眺めていた。 そして、縁先にある手水鉢に作られた水琴窟の微かに響き渡る優しい音色が、心静かに優雅な気分にさせてくれた。 庭に配置されている石は各地から取り寄せた名石らしい。
『さすが、豪農と言われる内山家だ。私のような庶民には、こんな素晴らしい庭のある家には、一生住めない。しかし、これだけの庭を手入れして、維持していくのも大変だ……』と妙に現実に引き戻されてしまうのは歳のせいだろうか…。 とにかく、再び行きたくなる素晴らしい庭なのだった。
桜の写真も多く写しているので、ちょこっと載せておこうと思います。

富山市城址公園の側を流れる松川の桜並木。
富山市街地の中心部に位置し、花見では一番の賑わいをみせ、出店も並ぶ。 乗ったことはないが遊覧船も出ている。
毎年のように訪れている磯部堤。 私のお気に入りの場所である。
周りは閑静な住宅街であるが、戦時中この地域は市街地だったのでアメリカの爆撃にあっている。
堤沿いの道路に車を停め、ようやく訪れた春の陽ざしを浴びながら、ここではゆっくりゆったりとどこよりもより近くに感じられる桜の花びらを愛でる。
<桜木の老木と云われても なお咲き誇る 枝の端の先まで…> そんな桜の姿に何ともいえない生命力を感じるのです。
(富山大橋を走る路面電車)
いつも、磯部堤の桜だけを観て帰っていた私は、磯部堤のすぐ傍を流れている一級河川の神通川沿いに、こんなにたくさんの桜が咲いているとは、2012年まで知らなかったのです…。
北西の対岸に水墨美術館があるのですが、そこにも素晴らしい桜並木があって毎年多くの人で賑わっています。