屋久島・種子島 2008 / 私と旅について

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  屋久島  縄文杉へ  2008年5月

 6年も前の旅なので、残っているメモを頼りに旅のお話をしようと思う。
(この時はまだフィルムなのでほんの数枚だけ写真を選んで、それをデジカメで撮って載せているので映像的にも鮮明ではないのでご了承ください。)

 4泊5日の行程で屋久島種子島そして桜島へ。その後、宮崎県に住んでいる姉の家へと向かう。

 一日目
は、富山空港から羽田へ、羽田から鹿児島空港へ、そして、鹿児島港の南埠頭から高速船に乗って屋久島へと渡る。 民宿へ着いた時は16時を過ぎていたと思う。 <民宿まんてん>の夕食では、「三岳」という焼酎と初めて食べるトビウオの刺身が印象に残っている。

 二日目
縄文杉へ。
 午前4時前に起床、5時半頃には登山口に着いたのではないだろうか。
男性のガイドさんが、今日で3日連続で案内しているので疲れているらしく、なるべく混まないうちに出発したかったらしくて登山口は、まだ人もまばらで静かだった。

 基本的には、縄文杉まで往復22㎞、9時間30分の行程。 観光客は私を含めて3人、ガイドを入れて4人の集団だった。
 行きは上りでガイドの歩くペースが私にとっては早くて、屋久島に行くと決めてから少しは体力作りをしたのだが、やはり普段から運動も歩きもしていない私は、急な登りが続くと直ぐに息が上がってしまった。 しかし、そんな辛さを忘れさせてしまうくらい、縄文杉までの道のりは、全く飽きの来ない素晴らしいものだった。
 縄文杉へ行く間にも大きな杉の木がいくつかそびえ立っていて、私はその度にその大きさに感嘆していた。 たくさんの植物が生い茂り、歩いていると川の流れる音が聴こえてくる。 途中、鹿と出くわしたが、人を恐れる様子もなく静かに立ち去って行ったのを憶えている。


 ウイルソン株(下写真)は、ウイルソンという人が発見したらしい。
もしこのウイルソン株の屋久杉が伐採されずに残っていたなら、縄文杉よりもはるかに迫力のある杉として存在したのではないかと想像した。 それほど大きな切り株だったのだ。
 それから、ようやく辿り着いた縄文杉(下写真)。 本当に心から嬉しかった…。
まだ、もう少し縄文杉のそばにいたかったのだが、ガイドが混まないうちに帰ろうとするから仕方がない。 「もう少しだけ…」という気持ちを抑える。 そうそう何度も来られるところではない。 だから、後ろ髪を引かれる思いで縄文杉を後にした…。

 復路のアップダウンの山道は終わり、次のトロッコ軌道に来た時、私の足は悲鳴を上げた。
とうとう限界にきてしまった。 股関節から太腿にかけてつっぱり、膝の痛みも強くなり、これから先、約8 ㎞という距離を果たして最後まで歩けるのか不安が過った。 早く帰ろうとする愛想のないガイドにはそのことを言えなかった。 他の人にも迷惑がかかると思い、痛みをじっと堪えて足を一歩ずつ前に進めた。 唯一の休憩場所で、必死に足のストレッチをやった。 ああ、本当に辛かった…。 旅にはいろんなことがある。 それらすべてをひっくるめての旅なのだ。
 屋久島は想像していた通り素晴らしいところだった。 また行ってみたいと思うが、やはり富山からは、なかなか行けないところだ。


    
          (ウィルソン株の前にて)                 (縄文杉にて)                  

  屋久島の滝

 三日目は、レンタカーを借りて屋久島を一周する。
 前日、縄文杉へのトレッキングから帰って、ゆっくりとお風呂に入り、持参した湿布薬を下半身にそこらじゅうに貼って寝た。 湿布を貼ったにもかかわらず、朝起きたら足が筋肉痛で動かない。
階段の上りもキツイが下りはもっとキツかった。 これで運転が出来るのだろうかと思ったら、これまた根性で何とか一周する。

 途中、昼食に立ち寄ったレストランでのこと。 中高年の暇そうな(料理は奥さんや家族が作っている)男主人が、私に話しかけてきた。その時、私は足が痛くて動かないことを言ったのだと思う。
そうしたら、その暇を持て余している男主人は治してあげると言うのだ。
 私も無下に断ることも出来ず、レストランの裏のデッキに強引に連れていかれた。 そこで私に何やら「気(!?)」らしきものを入れようとするのだ…。 それが意外と長くかかり、『ああ、こんなところでとんだ羽目になった。時間がもったいない……』と心の中で思いつつ、何故、家族は客に対してこの変な夫の行動を止めようとしないのか、私には全く解せなかった…。
 まあ、旅にはいろいろな事が起こる。 それらをひっくるめての旅なのは分かっているが、でも、これにはちょっと参ってしまった…。

 さて、屋久島には沢山のがあるらしい。 実際に私も滝が印象に残っている。
 千尋の滝は、滝から離れた展望台からしか観られないのだが、とても神秘的な滝だった。
 大川の滝は、駐車場から少し歩いたところにある。 この滝は水が流れ落ちる様を真下近くからダイレクトに観ることが出来る迫力ある滝だ。
 その後は、車一台しか通れない西部林道という道路を慎重に通る。 途中、猿に出くわしたり、鹿がいたりする。 屋久島灯台にも立ち寄る。 林道をようやく出て、最後はウミガメの産卵場所でもある浜辺に立ち寄り、夕陽を見て帰った。


     
        (千尋の滝 せんぴろのたき)           (大川の滝 おおこのたき)


        
     (トローキの滝 赤い橋も写っている)        (赤い橋から撮ったもの 海へと続く)

 トローキの滝は不思議な滝で、一人では歩くのが不安な果たして辿り着けるかどうか分からないそんな道を歩かないと、左の写真は撮ることができない。
 赤い橋の上から滝を見ようとすると滝は完全には見えないのだが、滝の水が海へと続いている景色を見るのは生まれて初めてだったので感動してしまった。


種子島宇宙センター

 四日目、不思議なことにあれほど痛かった足の筋肉痛は一日で治った。
 屋久島に別れを告げて種子島へと向かう。 とにかく宇宙センターに行くのが目的だったので、西之表港からバスで一直線に行く。 ロケットが実際に発射されるところを見たいけれど、そんなわけにもいかない。 せめて少し離れた所から発射台を眺めた。

 夕方には鹿児島港に着き、夕陽に照らされた美しい桜島を見ながら、すぐそばのドルフィンポート(富山にもこんなところがあればいいのに…)の中のレストランで焼酎を飲んだ。 銘柄は忘れてしまったけど美味しい芋焼酎だった。
 結局、最後はそれで締めるのか…!?

 
        (発射台を望む)                   (宇宙科学技術館)



  私と旅について

 初めての一人旅は、高校生の時だった。 幼い頃から私には親しい友達がいなかったというより、上手くつくることが出来なかったので、ずいぶんと孤独感を味わった人生を送ってきた。
ひどく寂しい思いもしたが、けれど今ではそんなこともどうでもよくなってきたようだ。
 人にはそれぞれ旅のペースというものがある。 私にも私に合った旅の楽しみ方や過ごし方があるということが分かってきたようだ。 それでも、私のペースとなるべく近い人がいれば一緒に旅をしたいといつも思っているが、きっと上手くいかないし、実際に上手くいかなかったこともある。
それと50代になると行ける時に行かなくちゃ…。 そんな思いがより強くなってきたこともある。 そのようなことがあって、最近また一人旅をする機会が増えてきた。

 旅行会社のツアーは、スケジュールに余裕がなく寝不足になったり、自分のペースに合わないことが多い。 だから、今までは避けてきたのだが、最近になって一人で行く自信がない時に利用するよになってしまった。
 海外は、私みたいな者(おっちょこちょいandうっかり屋)は必ず何かトラブルを起こすので、添乗員付きのツアーでしか行く勇気がない。 国内の現地での乗り物やホテルは、今ではネットで探したり予約できる時代になったので、昔みたいに予約の手段が電話や葉書しかなかった頃のことを考えれば、電話代の心配もしなくていいし、なんて便利になったのだろうとそれだけは助かっている。  ネットでとにかくホテルだけは予約しておく。 目的地に着いたら、なるべく歩いて廻り、気に入ったところに遭遇すると、そこで時間を出来る限り取って、ゆっくりと「時」を過ごすことにしている。

 最近、奈良県に興味があって、一昨年と今年(2014年)の秋に旅してきた。
 今年は日本最古の道といわれる「山の辺の道」を歩いてきた。 まだ全ての道のりは歩いていないし、他の名所にも行きたいので、また近々必ず行きたいと思っている。
 奈良は京都ほど観光客が多くないのと、悠久の昔から栄えてきた土地柄のせいなのか、時間(とき)がのんびりしているように感じるのである。 そんなところが気に入っている。
 今年は大神(おおみわ)神社御朱印帳ガール(!?)としてデビューもした。 先のことは分からないけれど、数年後には、四国八十八か所巡りも数年かけてでも行きたい希望を持っている。
そのためにも足腰を鍛えておかなければと思っている。
  <旅は私の人生にとって、なくてはならないもの。 旅は私にとって一粒の清涼剤なのである>



  奈良  2014年10月

  
 (2014年10月2日撮影 大神神社の二の鳥居)      (三輪山 井寺池にて)

 日本最古の神社といわれている大神神社は、背後の三輪山御神体としている。



    (山の辺の道)      (桧原神社そばにある茶屋)    (約32mの大鳥居)

 山の辺の道は細~く長~い道。いにしえの人々がここを歩いていたと思うと感慨深いものがある。
 桧原神社そばにある茶屋で遅い(13時半頃)昼食をとる。この日は10月にもかかわらず暑かったので、三輪の冷そうめんを頼んだ。素揚げの野菜も付いていて、値段も手頃で美味しくいただいた。
 山の辺の道を外れて田畑の道を歩く。 ふと振り向いたら、大鳥居が見えた。

   (大神神社の社務所で御朱印帳を購入する)

         



    (独身時代に利用した北海道から九州までの、各地のユースホステルのスタンプ)