「立山頂上登拝」へ 2018年9月19日(水)

 秋のトレッキングにいつものコースを巡ろうと思っていたのですが、前夜眠りに就く寝床で、立山頂上へ挑戦してみようと突然思い立ちました。 登るとなると3回目、そして35年ぶりです。 偏頭痛に襲われたら、その時は途中でも引き返せばいいのだからと自分に言い聞かせて眠りに就きました。

 立山頂上ぐらいどうってことないだろうと思っている方もいると思います。でも、高山病や足腰にすぐ痛みがくる私にとっては勇気のいる決断だったのです。 翌朝もその決心は変わらなかったみたいで、不安はありましたが決行しました。 

 そして、60歳という節目の年に「ここまで生きてこられた感謝と、なによりも家族の病気平癒」のために登ってきました…。

 

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<9月19日、10:00>室堂平 室堂平から仰ぎ見る立山には一片の白い雲もありませんでした。もう何度も快晴の日に訪れていますが、こんな日に出会えることは滅多にありません。さあ、一の越へと向かいます。

 

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 11:00頃、一の越(2,700m)に到着。 眼下には室堂平や大日連山、遠くには槍ヶ岳や穂高も望めました。 

 

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いざ、立山頂上へ 天空は青一色、そのまま宇宙へと続いているかのような広大さを感じました。 

 三の越へは11:45頃辿り着きました。 過去の立山登山の記憶は「一の越」と「頂上」ぐらいしかなく、こんな平らなところがあったのかと少し驚きましたが、ここがいつも「段」になって見えるところだったんだと、ようやく疑問だったものが解けてスーッとしたのです。 振り返れば、三の越からは、浄土山、竜王岳。 薬師岳、黒部五郎岳、槍ヶ岳、穂高など南側の大パノラマが一望できました。

 内心では無事下山できるか不安と心配があったのですが、それでも、こんなにしっかりと景色を味わうことが出来たのは、素晴らしい青空と毎年室堂近辺を訪れていたおかげだと思います。 

 ここから頂上までもう少しと思ったのですが、ここからがもっと急登で岩がごろごろしていて、最後の最後に何故だか険しい道を選んでしまって、胸まで太腿を上げながら岩場みたいなところを登り、苦しい所では『母ちゃんも頑張っているから、(息子の名を呼びながら)頑張られー』と何度も呟きながら、一歩一歩登って行きました。 そうして12:10頃、頂上へ辿り着きました。       

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 雄山神社峰本社で、生まれて初めてご祈祷してもらいました(12:30頃)

 35年ぶりの<3,000mの世界>。こんな素晴らしい日に登ることが出来て本当に良かったと、心から感謝しました…。

 神社からは、大汝山剣岳も望めました。もう少し頑張れば大汝山にいけるのですが、私にはその余力が残っていないと思いました。とにかく無理をせず、無事下山することが一番大事なことですから…。

 宮司さんのお話では、私の向かって左手に見える「平らな岩」が、雄山一番高い標高の自然の岩だそうです。まわりにある沢山の小石は、登山者が願いごとを記したものを置いていったということです。

 

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神社からは、後立山、黒部湖   鹿島槍ヶ岳、五竜岳   神社に登る石段に咲いていたイワギキョウ

 

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 社務所で「病気平癒」のお守りを戴いて昼食を済ませ、もう少しいたかったのですが、そろそろ下山しなければなりません(13:00頃)


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三の越から頂上を振り返ります。 14:00頃一の越に到着。 穂高は雲で覆われてしまっていましたが、その白い雲が背景となって槍ヶ岳がより鋭く見えました。

 

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 一の越から室堂へと向かいます。その間の景色です。午前中、見えていた毛勝三山は雲に隠れてしまいましたが、大日三山の姿はまだ望むことができました。みくりが池やみどりが池、奥大日も見える、私のお気に入りの一枚です。 可愛いイワツメクサも咲いていました

 

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 ▲別山と真砂岳、そしてナナカマドの赤い実。  最後に再び立山を仰ぎ見て、無事登拝できたことを感謝し、室堂駅へと向かいました。(室堂山荘近くの休憩所より 14:50頃


 心配していた下山、急なガレ場がずっと続くのでひどく神経を遣って下りていったにもかかわらず、突然スリップしてしまい止められず右膝を強く打って、それがブレーキ代わりとなってしまいました。 痛かったのなんのって、痛みを我慢しながら下山し、家に帰って直ぐに湿布をし、それが数日間続きました(泣)。 数ヶ月経った今も膝のお皿をコンコンと叩くと痛みがありますが、『春には治ってね。また山に登りたいから…』と自分の膝にお願いしています。

 不思議なことにこの日は3,000mまで登ったにもかかわらず、偏頭痛が起こらなかったのです。これは私にとっては奇跡的なことでした…。 しかし、帰りの高原バスに乗っている途中から頭痛が始まりました。それでも新しく処方してもらった偏頭痛の薬が効き、ひどい状態にはいたらなかったので助かりました。 

 山登りや山歩きは、私にとってはある意味、一部苦行(!?)のような時もありますが、自然の一部と化していくような感覚になる時もあります。 そんな時空にいるとき、私の心が安らいでいくのを実感します。 いつまでも接していたい気分になります。

  最後まで読んでくださってありがとうございます。 (12月28日記)