2016年7月2日(土)、富山は今年一番の猛暑37℃を記録した日だった。
けれど白木峰(1,596m)では、涼しいぐらいの風が吹きわたっていた。 地元にいながら数年前に白木峰という存在を知り、その時から一度行ってみたいとずっと願っていた。 そして、友人のおかげでついにその願いが叶った。
八尾町の町民ひろば駐車場で友人と待ち合わせ8時20分頃出発する。 八尾町の奥にある大長谷のさらに奥の狭隘なくねくねした林道(私の運転では無理…)を通ってようやく白木峰駐車場(1,320m)に辿り着いた。 ネットの見知らぬ人のブログでは、シーズンになると正規の駐車場(約20台)では足りなくて道路の片側にずらっと車が並んでいる写真が載っていたが、その通りであった。 なかなか思うように駐められずにいたところに、偶然一台の車が駐車場から出ようとしていた。 『なんとラッキーなことだろうか…!!』 私たちはすぐさま思った。 これは神様が「山に行って来られ!」と言っておられるにちがいないと…。
それから10時近くに登りはじめたのではないだろうか…。 最初から急な登りだった。 15分程登ると舗装された管理道路と交わる。 そこからは私たちは緩やかなその舗装道路を行くことにした。 さすがにそのルートを上っていく人たちはいなくて、下りてくる人たちとばかり出会った。
私には登山が出来る体力がない。 ただひたすら山に登ることも目的とはしていない。 ゆっくりと周りの景色や植物を眺めたり、鳥のさえずりや沢の流れる音を聴きながら山を歩くことが私にとっての至福の瞬間だと感じている。

(登山口から15分程登ったところからの景色) (白木山荘から。拡大するとニッコウキスゲが点在している)

(白木峰頂上1,596m) (頂上から太子堂を望む)

浮島の池では、ワタスゲの何とも言えない美しい白色に心が洗われる…。
【白木峰の高山植物】


浮島の木道でやすんでいた見たことのない初めての蜻蛉。 今年生まれたばかりのカタツムリを見つけた。
昼ごろから青空が見えはじめ、その中をジェットが一筋の雲を描いていった。
避難休憩小屋(白木山荘)
山の景色を眺めながらのランチも終わり、来た山道を戻る。